妊娠したいと思ったら食べ方を変えてみよう
妊娠するとおなかの赤ちゃんは母体から栄養を取り込んで大きくなります。
「妊娠中は食事に気を付けて栄養バランスの良いものを食べる」ということは世間的にも知れ渡っています。
もちろん、それも大切なのですが、本当に一番大事なのは“正しい食べ方で適切な栄養を摂取する”ということなんです。
栄養が大事なのは妊活中・妊娠前から
日本産科婦人科学会専門医の北野原先生が30年近く不妊で悩む女性を見てきて感じたことというのが、自分の身体について理解していない女性が多いということ。
まずは赤ちゃんを授かる前から自分自身の体を整え、赤ちゃんを迎える準備をしておかなければいけないのです。
「普段から健康に気を付けて野菜中心の食事をしています」
「大豆をメインにお肉は控えるようにしています」
こう話す女性が多いのですが、実はこのような食生活こそがあなたを妊娠から遠ざけている可能性があるのです。
なかなか赤ちゃんを授かれず、不妊治療に行く女性たちの共通点は本当に必要な栄養素が取れていないということ。
どんなに彩り豊かな食生活をしていても、「現代人は低栄養である」という事実をまずは認めることから始まります。
こういったことから近年、産婦人科でも葉酸サプリを摂るようにと勧められるようになったのです。
栄養が妊娠に必要な理由
■母体のために…
・性ホルモンの材料になる
・子宮環境を整える
・妊娠を維持する(早産・流産を防ぐ)
■赤ちゃんのために
・脳、内臓、骨などの発育に必要(胎児期)
・低体重で生まれると、高血圧や心筋梗塞になりやすい
・母乳から免疫抗体や栄養が得られる
ちなみにホルモンの原料は食事からつくられていて、低栄養の状態では当然ホルモンバランスが崩れます。
すると妊娠どころか、月経不順や月経前症候群、無排卵月経などにもなりかねません。
また、妊娠できたとしても妊娠に必要な栄養が足りていない場合、胎児発育遅延や低体重児、早産など胎児の発育にかかわる危険性が高いことがわかっています。
最近では妊娠しているのかわからないほどほっそりした妊婦さんも見かけるようになりましたが、そのせいか日本人の出生体重は減少傾向にあり、ここ数十年で200gも減っているのです。
どんなものを摂取するかで子供の将来にまで影響をしてしまうということを覚えておきましょう。
妊娠のために必要な栄養素は葉酸サプリで摂取しておくことをおすすめします。