葉酸サプリは妊娠後期に飲んでも遅い?
厚生労働省が妊娠を望む女性に葉酸の摂取を推奨したことから、サプリメントとして摂取できる葉酸サプリは妊活女性をはじめ、妊婦の方にも人気のアイテムとなりました。
しかし葉酸自体の存在を知らなかったり、その重要性や効果を理解していないことから妊活~妊娠初期に飲まなかった人も多いはず。
そこで気になるのが
「妊娠後期だけど今から飲んでも意味はあるの?」
ということ。
葉酸はやはり妊活中や妊娠初期に飲むことが大事ではありますが、妊娠後期にも飲む価値はあるのです。
葉酸サプリを妊娠後期に飲むメリット
確かに葉酸は胎児の神経管閉鎖障害などの先天性異常の発生リスクを軽減させるために、赤ちゃんの細胞ができると言われている妊娠初期(妊娠6週目頃まで)に積極的に摂取してほしい栄養素ではあります。
しかし、この妊娠6週目が過ぎたからと言って葉酸の効果がまったくないというわけではありません。
葉酸にはビタミンB12と一緒に摂取することにより高い造血作用があります。
妊娠後期であったとしてもこれから出産に向けて多くの血液が必要となるため、葉酸サプリは摂取しておくことをおすすめします。
葉酸以外の成分も大切な栄養素
メーカーにもよりますが、葉酸サプリには葉酸だけが配合されているわけではありません。
通販などで人気の葉酸サプリはカルシウムや鉄分など妊娠から出産後に必要な栄養素が配合されている葉酸サプリが多く、出産後まで摂取するメリットがたくさんあります。
骨や歯をつくるカルシウム
例えばカルシウム。
カルシウムも赤ちゃんの発育にとって欠かせない栄養素の1つです。
赤ちゃんは胎盤を通して母体からカルシウムをもらい、骨や歯を作っています。
出産後は母乳からも約210mgものカルシウムをもらうため、ママ自身がカルシウム不足にならないようカルシウムは妊娠中から授乳中までしっかり摂取する必要があるのです。
また、カルシウムにはイライラ、ストレス、精神的な不安を緩和させる働きがあるため、出産前の不安定な精神状態や、産後の育児ストレスなどの解消にも働きます。
良質な血液をつくる鉄
鉄も多くの葉酸サプリに配合されている成分の1つであり、出産後まで必要な栄養素です。
鉄は赤血球をつくったり体内に酵素を運んだりするため、不足すると貧血になってしまいます。
出産には多くの血液が必要なため、鉄も欠かせない栄養素と言えます。
また、鉄はシミやシワを防ぐといった美容・美肌効果もあるため、女性としは是非摂取をおすすめします。
過剰な摂取は控えるようにしよう
上記のように妊娠後期に葉酸サプリを摂取し始めても多くのメリットはあります。
しかし、「飲み始めるのが遅かったから」「効果を高めたいから」といった理由で過剰な摂取をすることは絶対にやめましょう。
1日の推奨摂取量を守り、正しい服用を心がけることが大切です。