葉酸サプリは流産や早産予防に効果があるのか?
結婚をすると多くの夫婦は、妊娠を希望し子供が欲しいと考えるのが普通ですが、そんな妊娠にも様々な困難が待ち構えていることもあります。
その中でも、やはり夫婦にとって一番ショックなことは流産ではないでしょうか。
特に流産は妊娠全体の15%くらいの確率で起きると言われており、流産経験者はけっして少なくありません。
男性はもちろんのこと、特に女性は体も心も傷付き、立ち直るまでに時間がかかってしまうこともあります。
しかし、またもう一度妊娠し子供を持つことを、希望する夫婦はたくさんいます。
そんな時に是非おすすめしたいのが、子宮環境を整えて流産を予防する働きがある葉酸サプリなのです。
流産になってしまう原因
一度妊娠が発覚した方にとって一転する流産は非常に辛い経験です。
流産の原因は胎児の染色体異常や母体の卵巣機能不全など様々な要因が考えられると言われています。
(※約7割は受精卵の染色体異常が原因と言われています)
また、妊娠のたびに流産する場合は習慣流産や不育症なども疑われます。
流産を続けて2回以上経験した場合は産婦人科などで相談し、治療することをおすすめします。
最近は死産も含む不育症の研究が進んでおり、習慣流産を乗り越えて妊娠~出産した事例は多く、治療効果は上がっています。
流産の種類
「習慣流産」のように流産と一言で言っても実は様々な種類があります。
- 稽留流産
- 完全流産
- 不全流産
- 進行流産
- 感染流産
- 化学流産
- 切迫流産
一般的に多いのは進行流産・完全流産で、子宮内容物が外へと出てきている状態のことを言います。
葉酸サプリで流産しにくくなる理由
葉酸サプリは卵子の老朽化を予防し、妊娠しやすい体をつくるためにも、不妊改善としても高い効果のあるサプリメントですが、流産で悩んでいる女性にとってもおすすめしたいアイテムの一つです。
理由①:葉酸の流産予防効果
前述した通り、流産の原因には受精卵の染色体異常などが考えられていますが、葉酸にはその染色体異常を防ぐ効果があります。
完全な予防は難しいかと思いますが、流産になる確率を低くする効果は期待できると言うこと。
奇形児の発生リスクを防ぐ効果は厚生労働省も推奨しており、そのため妊活時からの摂取をするように勧告しています。
また、葉酸は血のビタミンとも呼ばれており、高い造血作用があります。
特にビタミンB12と組み合わせることにより造血作用に相乗効果が生まれるため、ビタミンB12も配合された高品質な葉酸サプリなどを摂取することをおすすめします。
理由②:卵子の老朽化を予防するビタミン
葉酸自体には卵子の老化を防ぐ効果はありませんが、葉酸サプリにはビタミンCやビタミンEといった抗酸化作用の高い栄養素が配合されているものもあります。
別名「若返りビタミン」とも呼ばれていますが、そういった栄養素を摂取することにより卵子の質を高めることができます。
理由③:ビタミンB6で心に落ち着きを
葉酸と同じビタミンB群の仲間であるビタミンB6は脳の神経伝達物質の原料となると言われているため、ストレスや不安を緩和してくれる効果があります。
精神面の乱れは早産の原因にもなってしまうため、このビタミンB6も大事な栄養素と言われています。
上記の栄養素をすべて配合しているのがベルタ葉酸やママニック葉酸といったサプリメントになります。
一度流産を経験した人はまずは心の整理から
葉酸サプリは一度流産を経験した方にも是非摂取してほしい栄養素ですが、サプリメントとして摂取するにはタイミングというものがあります。
特に心も体も疲れ切ってしまっている女性にとって、次の妊娠をすぐにせかすようなことは絶対にしてはいけないことです。
どんなに次の妊娠のために良いことであっても、まずストレスからなどから解放されるためにゆっくりして、心も体も流産という悲しい現実から癒えることが大切です。
葉酸サプリ摂取のタイミング
葉酸サプリの摂取は女性の気持ちが切り替えられ、また次の妊娠に対して積極的になってきた時がベストなタイミングです。
次の妊娠を積極的に考えるようになれれば、精神的にも安定しポジティブになれているはず。
そんな時こそ妊娠がしやすくなり、強い卵子をつくり、そして赤ちゃんの成長のためにも高い効果のある葉酸の摂取を勧めることは、次の妊娠への自信になります。
これは個人差があるものの、大体流産をして1ヶ月から3ヶ月ぐらいたったら、そろそろ次の妊娠のための葉酸サプリを摂取するタイミングです。
女性自身が次の妊娠をもう一度挑戦しようと、しっかりした意識が持てたならば、いつからでも葉酸サプリはおすすめできます。
また、流産のリスクを軽減するために女性だけでなく男性も葉酸の摂取をすることをおすすめします。
葉酸の摂取量について
葉酸はサプリだけでなく、自然の食品にも含まれるもの。
例えば緑黄野菜や大豆製品、海藻、果物などにも含まれているので、できるだけ緑黄野菜などを多く摂りたいものです。
しかし、葉酸は普段の食生活では摂りきれないことから、特に妊娠希望女性や妊婦さんにはサプリメントでの摂取がおすすめなのです。
その場合の葉酸の摂取量は1000マイクログラムを1日上限として、しっかり用量を守りましょう。
ただし、たくさん飲めば効果が高まるというものではなく、摂取量はしっかり守らなければ、逆効果にもなる可能性もあるため注意が必要です。