神経管閉鎖障害になる原因とは
神経管閉鎖障害の原因はいろいろあると言われています。
少しでも原因を知ることで、神経管閉鎖障害が赤ちゃんにできるだけ発症しないようにすることがしたいと思うのが親であれば当然のこと。
そこで原因とされていることをまとめてみましょう。
神経管閉鎖障害の原因
神経管閉鎖障害の原因には、まずバルプロ酸の副作用があります。
またビタミンAの過剰摂取や糖尿病、肥満、妊娠初期の高熱発作、放射能被曝、葉酸不足などが言われています。また遺伝や喫煙なども原因としてあるようです。
バルプロ酸
バルプロ酸は抗てんかん薬ですが、てんかん薬の中でも特に奇形に関する副作用が強いと言われています。
従って神経管閉鎖障害を持った赤ちゃんの出生も多くなります。
妊婦がバルプロ酸を摂取した場合、3歳児の知能指数が、健康なお母さんから産まれた子どもより若干低いという報告もあります。
また健全な妊婦からの神経管閉鎖障害の発症率は0.1~0.2%ですが、バルプロ酸摂取の妊婦からは1~4%と10~20倍になると言われています。
ビタミンA過剰摂取
ビタミンAは胎児期の赤ちゃんの細胞分裂をサポートするとても重要なビタミンです。
しかし妊娠中の過剰摂取は神経管閉鎖障害の発生にも影響すると言われています。
ビタミンAには緑黄野菜に含まれるものは体内でビタミンAに変化するβカロテンと、動物性食品に含まれるレチノールとがあります。
緑黄野菜に含まれるβカロテンは摂取過剰の心配はありません。
しかし動物性食品のレチノールを毎日大量に摂取したときにトラブルが起こります。
食べ物でいうと、アユ、ウナギ、レバー類(鶏、豚、牛)や蛍イカ、アンコウ肝、銀だら、フォアグラなどですが、毎日食べるものではないので、普通の食事をしていればそんなに問題ありません。
例えばウナギが好きで、ウナギを毎日のように食べている妊婦は要注意となるわけです。あとはビタミン剤で必要以上に摂取をしている場合です。
葉酸不足
葉酸摂取によって70%の神経管閉鎖障害が予防できるとも言われています。
葉酸は精子、卵子が作られるときにDNAの書き換えがうまくいかないことから、不完全な精子や卵子ができてしまいます。
そのため妊娠する3カ月ほど前から葉酸を男女とも飲んでおくと、障害児の予防ができると言われています。
葉酸の摂取は厚生労働省も推奨していることです。
現在は葉酸だけでなくミネラルやカルシウムなど妊活・妊娠時に必要な栄養素を配合させた葉酸サプリメントとして摂取するのが主流になっています。