コラーゲンは妊娠力アップの効果があるのか?精子や卵子への影響は?
コラーゲンは加齢とともに減少していくことは、多くの女性がご存じだと思います。
そのため加齢によって老化する肌には、化粧品やサプリでコラーゲンを補給する人も多いはず。
しかし実はコラーゲンは、妊活にもとても関係が深いのです。
特に高齢出産が増えてきた現代社会では、妊活の年齢が高くなるとその時点でコラーゲンが低下していることもあります。
そのため30歳を過ぎた女性の妊活には特に、コラーゲンの補給を考えるようにしていきたいものです。
そもそもコラーゲンとは?
コラーゲンというと、やはり女性の場合は美肌成分として思い浮かべる人も多いと思います。
他にも関節の周辺などにも多く含まれており、関節の動きをサポートしてスムーズに行えるようにしています。
また、血管などにも含まれており、コラーゲンが減ると血管の柔軟性が低下したりと、いろいろなところに影響が出てしまうのです。
もちろん軟骨成分の1つでもあり、骨の成長にも欠かせない成分となります。
このようにコラーゲンは体内のいろいろな部分に存在しているたんぱく質の1つです。
主な働きは細胞同士をつなぐこと
コラーゲンの主な働きとして、細胞同士をつなぎ合わせる役割があります。
わたしたちの体内では様々な部分で細胞分裂が行われていますが、コラーゲンが細胞をつなぎとめたり支えたりすることがなければ、これらは正常に行われません。
そのため、加齢などによってコラーゲンの体内生成が少なくなると、細胞の分裂や増殖のスピードは低下し、代謝の低下につながります。
代謝低下により、内臓や細胞などすべてが老化に進むことになるのです。
コラーゲンを使った化粧品が多いのは、単に肌にコラーゲンを補給するだけではなく、細胞の増殖や分裂を助ける働きがあるためと言われています。
コラーゲンは私たちが毎日食べている食材にもたくさん含まれており、牛筋や魚の骨、鶏の骨かどから煮汁に出るコラーゲンは、冷えて固まるとゼリーのようになります。
わたしたち同様、動物の筋・魚の骨・髄などにもたくさん含まれているのです。
例えば、ゼリーを作るゼラチン、牛の髄液などから抽出した成分で、コラーゲンがたくさん含まれています。
アンチンチエイジング効果によって妊娠力アップは期待できる
上でもご紹介したように、コラーゲンによって細胞分裂が高まり、体全体が若返ります。
つまりコラーゲンはただ肌細胞にハリを蘇らせるだけでなく、肌細胞の活性化にも働くのです。
そのため、コラーゲンをしっかり摂取することはアンチエイジング効果が高く、体中の細胞分裂のスピードも早まり活性化していきます。
内臓、細胞などがアンチエイジングできれば、卵巣の働きも活発になり、卵子の生成も正常に順調に行われます。
子宮の働きも活性化するので、妊娠しやすい体質になると言えるのです。
子宮内にできる内膜は受精卵がしっかり着床するために、粘着性が高まり厚い状態になりますが、子宮や卵巣の働きが低下すると、内膜の状態も低下し着床しにくくなります。
このようにコラーゲンはアンチエイジング効果が高く、それが妊活にも大きく関わってくるのです。
コラーゲンの本来の働きによる効果
肌への効果
肌細胞の奥にある真皮層ではコラーゲンが網目のように張り巡らされ、さまざまな保水成分などを絡め、肌のハリや弾力の土台となっています。
コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなどは繊維芽細胞で生成されるものですが、加齢によって低下していくため、年齢肌はハリや弾力が落ちていくのです。
肌の細胞内の土台となるコラーゲンが減るということは、肌のハリの土台が緩むということであり、シワやたるみにもつながってしまいます。
加齢によりコラーゲンが体内で生成しにくい状態になった場合は、肌の表面からコラーゲン成分を塗り込んでプラスしたり、コラーゲンを摂取して体の中からコラーゲンを補充するという方法があります。
関節への効果
関節は骨と骨とをつなぐ蝶番(ちょうつがい)のような働きを持った部分で、関節があるから体は自由に曲げることができます。
骨、筋肉、腱、軟骨が関節を構成していますが、関節の部分にある骨の先には軟骨がついており、骨と骨がぶつからずにスムーズに曲がるためにクッションの役割をしています。
骨が減っていくと痛みが起こり大変なことになりますが、軟骨がすり減っても再生能力があるので大丈夫なのです。
この軟骨の成分の中にもコラーゲンは豊富に含まれており、加齢によってこれらの軟骨成分の生成が減ってしまいます。
つまり軟骨が減るスピードと、軟骨を作るスピードのバランスが悪くなってしまうのです。
それによって軟骨が少なくなり、関節痛が増えていきます。
骨への効果
コラーゲンは軟骨成分ですが、当然骨の中にもコラーゲンは重要です。
骨の構成ではカルシウムが約70%を占めていると言われていますが、コラーゲンはカルシウムに次いで多い20%。
残りの約10%は水分となっています。
そのため、高齢になって骨折を起こすと若い時よりずっと完治に時間がかかると言われていますが、これもカルシウムやコラーゲンの生成が低下しているため、なかなか折れたところをつなげることができません。
骨を作るためにもコラーゲンはとても重要であり、妊娠中にも必要であるとも言えるのです。
目への効果
コラーゲンの減少は、角膜炎や白内障の危険があるとも言われています。
眼球を覆う角膜の中に、コラーゲンは含まれており、コラーゲン不足で角膜が正常に機能できなくなると、角膜の表面部分に傷ができやすくなり、充血や赤く充血したり、白く濁ってくるようにもなるのです。
角膜内のコラーゲンはゴムのように伸び縮みして、焦点をしっかり合わせているのです。
髪への効果
コラーゲンが美髪を作ると言いますが、頭皮の奥には80%コラーゲンが占めています。
もともと髪もタンパク質から作られているもので、コラーゲンが低下すると抜け毛の原因にもなるのです。
また、髪が傷付いてもコラーゲンが低下すると修復できなくなり、トリートメントなどでフォローすることが必要となります。
血管への効果
血管を構成しているのもコラーゲン線維です。
血管の強さや弾性を保っているコーラ-ゲンが低下すると、血管が硬くなります。
血管に傷がつくとコラーゲンで修復していきますが、コラーゲンの低下によって血圧や血糖値などの調整もしにくくなってしまうのです。
体の内側(若返り)への効果
コラーゲンが存在している部分では、コラーゲンが低下してしまうといろいろな障害が出て来ますが、それだけでなく細胞全体の活性化が低下します。
そのため、コラーゲン生成が減少した場合、コラーゲンを補給することこそ、体の内側から若返るためにも重要なのです。
コラーゲンには子宮内膜を強化する働きがある?
コラーゲンはアンチエイジング効果があるため、細胞が若返ることから内臓機能も高まります。
卵巣や子宮の働きが活性化することで、子宮膜もしっかり作られ、受精卵を着床しやすくなり、妊活にも効果があると言えるのです。
また、サプリメントなどに含まれるコラーゲンは動物の胎盤を使ってつくられるものが多いため、人間が摂取することによって子宮内膜が“ふわふわのベッドになる”という説もあるそうです。
男性がコラーゲンを摂取した場合精子への影響は?
コラーゲンは女性とのかかわりだけでなく、同じように男性にも同じように必要です。
男性もコラーゲンを摂取することで細胞や内臓が若返り、精子の産生も高まります。
精子はタンパク質でできています。
正常で元気が精子をつくるためにもタンパク質の1つでもあるコラーゲンは大切であり、妊活にも深く関係するのです。
コラーゲンの効果的な摂取方法
コラーゲンは食品の中にも豊富に含まれているものもありますが、なかなかそればかり食べるわけにはいきません。
そのためサプリメントなどで、しっかり摂取する方法が一番おすすめです。
最近はベルタ葉酸サプリやママニック葉酸サプリなどの妊活サプリにもコラーゲンが配合されているものもあります。
副作用や注意点などはある?
コラーゲンの過剰摂取によって、むくみ、吹き出物、便秘や下痢などが起こる可能性があります。
しかし、過剰摂取というと食品からというよりサプリからの場合がほとんどで、目安量を守ることが大切です。
また、過剰摂取でなくても、コラーゲンサプリでの原料でよく使われているのが豚、牛、フイッシュですが、これらにアレルギーを持っている場合は避けなければなりません。
また副作用ではありませんが、フィッシュタイプは独特の臭いがあるので、口の中に臭いが残ってしまうこともあるため注意しましょう。