経血量が多かったり少なかったりしてしまう原因
生理の量が多い・少ないは人と比べることもできず、自分の量がどうなのか不安になることもあるのではないでしょうか。
ここでは生理の量がいつもより多くなったとき、また逆に少なくなったときに考えられる過多月経と過小月経について考えてみましょう。
正常な生理の量
生理の量は子宮の大きさによっても多少の違いがあります。
また、生理になりたての10代には、体が不安定のため、少なかったり多かったりと生理の量も不安定な場合も。
そこで平均的な数値として1回の生理の出血が20ml~140mlと言われています。
例えば月経出血の多いときでも、2時間に1回ナプキンを替えれば漏れることはない程度なら正常。
1時間に1回替えても漏れてしまう場合は、過多月経の可能性があると考えられます。
また月経出血の多いときでも、ナプキンにちょっと出血が付く程度なら逆に過小月経の疑いがあるわけです。
過多月経について
過多月経であるという判断は1回の出血量が150ml以上と言われていますが、なかなか量を測ることはできません。
そこで出血の一番強い2日目、3日目を過ぎても、出血の多い日が8日以上続く。
またレバーのような血の塊が出る場合なども、過多月経の可能性があります。
過多月経の原因
原因としては病気が隠れている場合も多いとのこと。
子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどが主に考えられます。
これらの疾患がある場合は、当然治療をしなければ悪化するので治療が必要になります。
放っておくと排便、排尿障害、腹痛、不妊症、子宮がんなどの危険も考えられるのです。
そのためにも早期治療が必要になります。
そういう意味では過多月経は子宮の病気のシグナルとも考えられます。
また病気だけでなく、内分泌のトラブルも関係することがあります。
黄体機能不全や無排卵性周期症などによって、ホルモンの働きが低下し出血が多くなってしまうことも。
生理が始ったばかりの10代や、閉経が起こる40~50代に起こりやすいと言われています。また血液の凝固機能に問題があることもあるとのことです。
過多月経の症状
過多月経になると、どうしても二次的な症状として貧血を起こすこともあります。
眩暈やふらつきなどがあったときには貧血を起こしているかも知れません。
そんなときにはレバーなど鉄分の多いものを食べるようにしましょう。
早めに医師に相談をして改善をしてくことが大切です。
過小月経について
過多月経とは逆に過小月経もあります。
数値的には1回の生理の出血量が30ml以下であることとなりますが、こちらもなかなか測ることはできません。
そこで目安として、生理が始っても1日にナプキンをそんなに替える必用がない程度であること。
一番多いときでも4~5時間ナプキン替えなくても漏れないという場合は、過小月経の可能性があります。
過小月経の原因
過小月経の原因は過多月経と同じように、ホルモンが不安定である10代や40~50代の閉経年齢に起こることがあります。
また子宮発育不全や子宮内膜炎、中絶の繰り返しなども原因として考えられるとのこと。また子宮には特に問題なくホルモン異常が原因となり、無排卵周期症や黄体機能不全が原因ということも。
他には閉経に向ってプレ更年期ということも40代の女性には考えられます。
過小月経の治療
子宮発育不全の場合はカウフマン療法を行うことが多いと言われています。
月経の周期に合わせてエストロゲンとプロゲステロンを服用する治療法です。
ホルモン分泌異常の場合は、排卵誘発剤やカウフマン治療を行うことが多いと言われています。またプレ更年期の場合はホルモン補充療法が行われます。
このように過小月経の場合も気になったら一度医師に相談することがおすすめです。