うつ病や認知症予防にも葉酸が効果的
うつ病や認知症にも葉酸が効果があることをご存じでしょうか。葉酸=妊娠というイメージですが、どうもそれだけではない優れた効果があるようです。
認知症予防に
葉酸は胎児の先天性異常を防ぐ効果ありますが、それはDNAの細胞分裂の時点で細胞を書き換え異常を防ぎ、正常な細胞分裂を司る物質だからです。
しかし脳にも大きな影響を与えると言われており、記憶を向上させ認知症予防にも期待されています。
認知症予防に大きな影響を与えるのは、ホモシステインという物質を抑える効果があるためです。
このホモシステインという物質は、アミノ酸の一種で血液中に増えることで認知症になりやすいと言われています。
血中のホモシステイン濃度の濃い人は薄い人よりアルツハイマー病になりやすいという研究発表も出されていますが、数値的には8年間で2倍近い違いがあるというものです。
葉酸が不足するとホモシステインが血中で過剰増加するため、認知症の原因とされるβアミロイドをより強くしてしまうとのことです。
そしてβアミノロイドは神経細胞を傷付けてしまうことから、認知症が発症すると言われています。
葉酸摂取で記憶力アップの実験もされており、その効果は実証済みということのようです。
高齢者対象の実験によると葉酸を摂取すると記憶力、言語力に大きな違いが見られたとのこと。
もちろん若い人の記憶力アップにも効果があるとのことなので、記憶力を高めたい人にもおすすめなのです。
うつ病予防に
うつ病にも葉酸の効果が大きいと言われていますが、葉酸はもともとビタミンB群の一つです。
ビタミンB群は精神的な安定を図るためにとても必要な栄養素なのです。
実はイライラしている時にもビタミンB不足が考えられるほど。
そのためビタミンB群はうつ病にも欠かせないビタミンであり、その中でも特に葉酸、ビタミンB6、B12は大きく影響していると言われています。
ビタミン12と葉酸はセットで神経細胞の成長や維持のために働いてくれます。
これらが不足することで起こる症状はうつ病の他にも疲労感、不眠症、記憶障害、幻想、妄想などとなり、体内時計も完全に狂ってしまうとも言われています。
そのためこれらが不足するとうつ症状になり、他の要因も後押ししてうつ病になるという危険もあるのです。
認知や不安定な精神に深く関係するホモシステインという物質を体に溜めないようにするためにも、メチオニンの代謝が大切であり、ビタミンB6、B12、そして葉酸が必要になるのです。
うつ病予防にもこれらのビタミンが不足しないようにしていきましょう。
葉酸が多く含まれる食品
葉酸の豊富な食品というと、レバーは牛、豚、鶏の順に高い効果があります。
他にほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー、枝豆などもおすすめです。大量の飲酒やアスピリン、ピルなどで減少します。
ビタミンB12の食品
牛レバー、鶏レバー、牡蠣、アサリ、太刀魚などがあります。
ビタミンB6の食品
ビタミンB6の豊富なものの代表はニンニクです。他に牛レバー、マグロ赤身、カツオ、鶏肉、イワシ、鶏肉レバー、マグロ、豚レバー、鮭などに含まれています。
このように、これら3つは同時に摂りやすいとも言えそうです。
しかし、普段の食生活でなかなか摂れない場合はこれらの栄養素をすぐに簡単に摂取できるサプリメントで補うことが大切です。