葉酸サプリを摂取するとつわりが軽減される?
すでに周知の通り、葉酸は赤ん坊に先天的異常が発生するリスクを下げる効果がある成分です。
細胞分裂に必要不可欠なものでもあり、DNAの構成にも大きく影響します。
またその他の効果として、「悪阻(つわり)を軽減する」という効果も期待できます。
つわりは妊婦さんにとってはできれば避けて通りたいものですよね。
そもそも悪阻はいつからいつまで?
妊婦の時にもっとも辛いと言われる「悪阻」ですが、こちらは個人差があるものの一般的には妊娠6週目~7週目頃になると表れる人が多いようです。
もちろん個人差のため、中にはまったく悪阻にならない人もいます。
ピークは9週目~10週目と言われており、悪阻が酷い人は歩くことも困難になることもあります。
そして安定期に入る14週目~16週目頃には悪阻も落ち着きだし、普段通りの生活に戻れるようになります。
しかし中には後期悪阻になる人もいるため、油断は禁物です。
女性の体にはたくさんの葉酸が必要!
おなかの中の赤ん坊は、妊娠4~12週目になると、非常に細胞分裂が盛んとなり、たくさんの葉酸を欲します。
つまり、この時期にママは豊富な葉酸を摂取する必要があるわけです。
最低でも1日400マイクログラムは、サプリを使って摂取したいところです。
さて、この時期はちょうどつわりがひどくなるタイミングとも重なります。満足な食事をとることもできない方が多く、葉酸サプリの摂取をするママも増えるのですが、基本的に葉酸にはつわりを軽減する効果はありません。
「絶対にない」とは言い切れませんが、今のところ科学的に実証されてはいません。
ただし、人によっては実際、サプリを飲んだことで「つわりが軽くなった」と感じる人もいます。
つわりを軽減させてくれる正体はビタミンB6
「葉酸サプリを飲んだらつわりが軽くなった」
これは葉酸サプリに含まれるビタミンB6(ピリドキシン)の効果だと考えられます。
妊婦のカラダからビタミンB6が不足するとつわりが悪化したり体調が悪くなると言われています。
ビタミンB6はつわりの原因であるトリプトファンの代謝不調を整える役割ことから葉酸サプリでつわりが軽減されたという方が多いのです。
これは実際にアメリカの産婦人科の論文でも発表されています。
1995年に342人の妊娠している女性によって二重盲検の研究が行われました。(B6を25mg、3日間および10mgを8時間ごと、5日間の8時間ごと)
結果、偽薬グループと比較して、3分の1は吐き気を経験し続けましたが、ビタミンB6をとる女性は吐き気や嘔吐が縮小することを報告しました。つわりの吐き気や嘔吐が多少軽減されていると評価しました。
このように医学的にも研究されているようです。
妊婦さんに必要なビタミンB6の量は
妊婦さんに必要なビタミンB6の量は1.7mg、摂取上限は100mgと言われております。
男性 | 女性 | 妊婦 | |
---|---|---|---|
必要摂取量 | 1.6mg | 1.2mg | 1.7mg |
ビタミンB6は不足してもいけませんが、過剰に摂取することも良くありません。
ビタミンB6の配合量を見て自分に合う葉酸サプリを選ぶようにしましょう。
それでなくても、上にも述べたように、葉酸は女性の体に決して欠かすことができない成分。
血を作り、子宮内膜を厚くするためにも重要なので、流産をしないため、まだ妊娠していない若い女性の中にも、このサプリの摂取を習慣としている方も少なくありません。
つわりが酷く、中絶した方もいるため、今のうちから葉酸サプリを摂っておくべきでしょう。