妊娠線ができやすい人・できにくい人の傾向と妊娠線ができる部位は?
妊娠線はお腹に出るというイメージが強いですが、実はお腹以外の部位にもできることがあります。
妊娠線は一度できてしまうと消すことは難しいため、できそうな部位は事前に妊娠線クリームなどを塗るなどをして予防することが大切になってきます。
「妊娠線ってどこの部位にできるの?」
「太っている人の方が妊娠線はできやすいの?」
などなど。ここでは妊娠線ができやすい部位や、妊娠線ができやすい人とできにくい人の特徴などをまとめてみました。
妊娠線とは妊娠時の肉割れのこと
妊娠線は妊娠に伴って、肉割れができてしまった結果起こる症状です。
妊娠するとどうしても赤ちゃんがお腹の中で成長するため、お腹は急激に大きくなります。
また妊娠すると脂肪を溜めやすい体質になるため、ちょっと油断をするとすぐに体重オーバー。
その上、妊娠中は皮膚がとても薄くなりやすく、より肉割れが起こりやすいのです。
そして妊娠線は1度出来てしまうと、目立たなくなっていくものの、なくなりはしません。
そのためできるだけ妊娠線ケアをしておきたいものです。
妊娠線が出来やすい部位とは?
お腹
妊娠線が一番でやすいのは、やはり一番大きくなりやすいお腹です。
赤ちゃんや羊水などのために大きくなる分と、肥満となってより大きくなることがあるので、でいるだけ肥満にはならないように、体重は7~12キロまでに抑えるようにしましょう。
胸
妊娠することで女性ホルモン分泌が非常に増えます。
妊娠すると女性は胎盤を作ったり、赤ちゃんが良い環境で育つようにいろいろな準備をしますが、そのためには女性ホルモンを急激に多く分泌する必要があります。
そのためバストが大きくなるのは当然です。
そして出産してからも、お乳がバストに溜まると固く大きくなります。
そのため、バストの妊娠線は出産してからもできるのでケアには手を抜かないようにしましょう。
臀部(おしり)
妊娠すると女性ホルモンが増え、お尻にも脂肪が増える傾向があります。
そのため、食べ過ぎなどで体重が増えると、すぐにお尻も大きくなりやすく、妊娠線が出やすくなるのです。
もちろん妊娠していないときにも急激に太ると妊娠線がでますが、特に妊娠中は皮膚が薄くなっているので、妊娠線が出来やすいため注意しなければなりません。
二の腕
二の腕も脂肪が付きやすいところですが、妊娠すると脂肪を吸収しやすくなり、二の腕に肉がすぐに付くタイプの人もいます。
どうしても腕の内側には筋肉が付きにくく、贅肉がつきやすいため肉割れも起こりやすくなるのです。
太もも
お腹やバストに妊娠線が出ても、太ももには出ない人もたくさんいます。
太ももに脂肪が付いた人は太ももの外側につきやすくなり、腿の外側からお尻に続いて妊娠線が出ることが多く見られます。
膝の裏
意外と妊娠線が出たことを気づかない人も結構います。
ちょっと自分では醜いところだからです。
しかし、膝の裏から少し下にかけてのふくらはぎの裏側に出やすいと言われています。
そのため妊娠線ケアのクリームなどを塗るときには、膝の裏から少し下の部分もしっかりケアしましょう。
妊娠線が出来やすい人の特徴
皮下脂肪が厚い人
女性は皮下脂肪が尽きやすいと言われていますが、それは女性ホルモンの影響があります。
まして妊娠すると女性ホルモンは非常に増えていくため、当然皮下脂肪はつきやすい状態になるのです。
もともと皮下脂肪が厚い人は、妊娠するとより皮下脂肪が厚くなってしまい、妊娠線ができやすい状態になってしまうので注意しなければなりません。
多胎妊娠中の人(双子や三つ子の妊娠)
妊娠線は女性の体質や皮膚の状況、皮下脂肪の状態、ホルモンの状況、お腹の大きさなど、いろいろなことが要因となっているので個人差があります。
中でもお腹の中の赤ちゃんが双子であれば、1人の赤ちゃんよりお母さんのお腹は大きくなるのは当然です。
もちろん三つ子、四つ子、五つ子と赤ちゃんが増えればそれだけ大きくなるわけで、その分妊娠線が出る可能性も高くなります。
特に最近は結婚の平均年齢が高くなり、不妊治療を受けるカップルも増えています。
それによってどうしても双子や三つ子などの可能性も高くなっているのです。
双子以上の場合は、やはり妊娠線のケアをしっかりして、できるだけひどくならないようにしていくことが大切ではないでしょうか。
経妊婦
経妊婦の場合は出産の経験があるので、もし以前の妊娠で妊娠線がさほどできなければ、安心してつい気を抜いてしまい、体重を増加させてしまったりケアをしなかったりということも。
しかし、以前の妊娠のときより年齢も高くなっており、皮膚の状態も違う可能性もあります。
そのため、しっかり体重管理や妊娠線ケアを怠らないようにしなければならないのです。
また、前回の妊娠から2年程度しかたっていない場合、前の妊娠で妊娠線ができた部分は弱い状態になっています。
そこにまた皮膚が伸びるため、以前よりずっと妊娠線が出やすいということもあるのです。
そのため経妊婦こそ、より注意してケアするべきとも言えます。
小柄な人
実は小柄な人の方が妊娠線は出やすいと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
小柄な人と大柄な人のお腹の表面積は、確かに小柄の人の方が小さくなります。
ただお腹の中の赤ちゃんの大きさは大体同じなので、妊娠した場合お腹の面積の小さい小柄の人の方が、大きくなる率が高いため、妊娠線が出やすい傾向があると言われているのです。
しかし、実際にはそんなに大きな差はなく、はっきりとした根拠はないと言われています。
実際には大柄でも小柄でも、太り気味の人や、急激に太った人がリスクは高まるのです。
そのため大柄、小柄より太っているか、急激に太ったかということこそ注意すべきことではないでしょうか。
血行の悪い人
血行の悪い人は代謝も低下してしまいます。
代謝が低下すれば内臓の働きも悪くなり、細胞の再生や修復も低下することに。
妊娠線は急激に皮下脂肪が増えて太った部分に、皮膚の成長が付いていけないことから起こるものです。
妊娠線の予防には、細胞の再生や修復などを行う肌のターンオーバーが活発でなければなりません。
マッサージや保湿成分の含まれたクリームなどでケアし、肌のターンオーバーを活発にしましょう。
また、自分が冷え症だと思ったら血行が悪い可能性が高いので、栄養のバランスを整え、体を温める生姜湯などを毎日飲むなど代謝ケアも必要となります。
妊娠中はビタミンB群に含まれている葉酸がとても重要と言われていますが、代謝にはビタミンB群が不可欠です。
そのためビタミンB群を意識し、食品やサプリを意識的に摂取していきましょう。
妊娠線が出来にくい人の特徴
皮膚組織が柔らかい人
皮膚組織が柔らかい人は、柔軟性があるので多少急激に大きくなっても皮膚が伸びてくれます。
そのため妊娠線が出来にくい人は、皮脂組織が柔らない人だと言えるのです。
逆に角質層が固く厚くなってしまう人は、肌のターンオーバーが低下している人で、肌の代謝が低下しているため、皮膚代謝を正常にしなければなりません。
特に加齢によってだんだん角質が固くなるので、高齢出産の人はより注意が必要です。
肌の保湿力が高い人
肌の保湿力が高い人は、肌の代謝が整っている人です。
逆に肌代謝が低下していると乾燥肌になってしまいます。
肌の保湿力を高めることが、妊娠線ケアには欠かせません。
普段から体重の増減が少ない人
普段から体重の増減が少ない人は体重管理ができている人なので、妊娠してからもわりと体重管理ができる人が多いようです。
ただし、妊娠するといろいろな状況が重なるので、妊娠前に体重の増減が少ない人でも安心はできません。
基礎代謝が高く血行が良い人
血行の良い人は、当然基礎代謝も高いと言われています。
基礎代謝は1日の代謝の約60%を占めているのです。
基礎代謝が高い人は肥満になりにくいのです。
そのため脂肪太りが少なく、それによって妊娠線が出にくいとも言えるのです。
妊娠線は消えないので予防が大事
妊娠線は1度できてしまうと消えません。
もちろん赤紫の妊娠線は肌色になるので目立たなくなりますが、それにも相当の年月がかかります。
やはり最初から妊娠線を作らないように予防することが大切です。
今は妊娠線予防のための保湿クリームも販売されているため、そういったアイテムを利用して妊娠線ケアを行っていきましょう。