葉酸サプリは精子を元気にして受精卵が着床しやすくする
妊娠しにくい、流産してしまったなど、スムーズな妊娠ばかりではありません。
そんなときにこそ、葉酸サプリメントがおすすめなのです。
現在、多くの産婦人科でも葉酸サプリを勧めるようになってきましたし、実際厚生労働省でも推奨しているほどの栄養素です。
葉酸サプリは受精しやすい状態にするだけでなく、受精卵の着床にも大きく影響があるのです。
その理由とは、葉酸サプリに含まれている栄養素が質の良い卵子・精子を作る働きがあるからです。
着床もしやすくなり、健康な赤ちゃんが生まれる確率が高くなるため、ベビ待ちの夫婦には積極的に摂取してほしいサプリメントと言えます。
受精卵の着床とは
性行為によって、卵子と精子が結合してから1週間10日ほどで、受精卵として子宮内膜に到達して根を張り、ここで母胎と受精卵がしっかりつながるわけです。
受精卵がすべて妊娠につながると思っている方もいるようですが、実は受精卵が着床して初めて妊娠につながります。
実際には、受精卵が着床できないこともたくさんあります。
葉酸サプリは、そんな着床割合もグーンとアップさせてくれるのです。
葉酸は新しい細胞の生成や血液を作るサポートをしたりと妊娠には欠かせない栄養素であり、不妊症の人には高い効果が期待できます。
もちろん、受精卵が着床して妊娠という形になってからも、胎児の健康的な成長を促す手伝いをしてくれるのが、この葉酸というビタミンなのです。
妊活中はもちろん妊娠中にも葉酸サプリは是非摂取してほしいサプリメントなのです。
卵子だけでなく精子にも不妊になる原因がある
妊娠というと、どうしても女性側の問題を中心に、考えられるところが多いようですが、実際には精子は男性、卵子は女性であり、男性側の問題も大きく影響しています。
例えば男性の精子が少なければ乏精子症と呼ばれ、妊娠の確立は悪くなります。
また、精子のクオリティが低くなり元気がなくなることを精子無力症と呼びます。
そうすると受精するまでに至らないだけでなく、染色体に異常が生じた精子は受精しても定着しにくくなります。
再び妊娠したとしても出産まで行かずに、不育症で流産ということも多くなっていきます。
葉酸は受精卵を強化してくれる
葉酸には、しっかりとした厚みのある卵子を作り、受精卵を強化してくれるという役割があります。
より具体的に言えば、子宮内膜を厚くすることで、きちんと着床できる状態を作ってくれるわけです。
これはすなわち流産のリスクを減らすことにもつながってきます。
造血のビタミンである葉酸は、常にたくさんの血を必要とする女性の体に必要不可欠です。
不正出血などに悩まされている女性も、ぜひ使ってみてください。
また、卵子の質を高めるためには抗酸化作用の強いビタミンEが必要です。
ビタミンEは別名妊娠ビタミンとも呼ばれ、卵子の老化を防ぐだけでなく、生理不順などを改善する働きもあります。
葉酸は精子の染色体異常を防ぐ
最近では、男性の中にも葉酸を摂取する方が増えてきています。
これは、精子の染色体異常を防ぐことができるからです。
また、精子の生存能力を高めるのはビタミンAとビタミンEです。
特にビタミンEは精巣の委縮、ホルモンをつくる機能が低下してしまうため重要な栄養素です。
精子に異常があれば、生まれてくる赤ちゃんにダウン症などの染色体異常が発症するリスクが伴ってきます。
葉酸は正常な遺伝情報を作るためにも必要なものなので、普段から男性も積極的に摂取すべきでしょう。
厚生労働省は、すでに妊娠中の女性には葉酸の摂取を推奨しています。今後、男性にも推奨されることになるはずです。
他のビタミンやミネラルが着床しやすいカラダをつくる
葉酸サプリメントには葉酸だけでなく、他のビタミンやミネラル、アミノ酸が豊富です。
そのため、それらの栄養素が着床しやすいカラダをつくります。
配合される成分はメーカーにもよりますが、特に精子に影響の高い栄養素は以下の通りです。
亜鉛 | 生殖機能を高めて精子の量や増やしたり男性ホルモンを増やす |
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セレン | 精子の運動率を高めて精子を元気にする |
アルギニン | 精子の約80%を占めるタンパク質の1つ |
鉄 | 精子の数を増やしたり質を高める |
妊活中は摂取を続けることが大事
葉酸サプリは飲めばすぐに効果が出るものではありません。
やはり毎日飲むことによって、体を徐々に改善していくものです。
また、葉酸だけを摂取していても不妊は改善されません。
葉酸だけでなくビタミン、ミネラル、カルシウム、鉄といった栄養をバランス良く摂取することが不妊改善のポイントです。
不妊の改善はもちろん、妊娠した時に赤ちゃんが健康な状態で育つためにも今からしっかり栄養を摂取しておきましょう。
妊娠を希望している夫婦は2人で葉酸サプリを摂取することをおすすめします。